6 posts tagged “椎名誠”
椎名誠は大好きな作家の1人だけど、著作は主に3種類にわけられる。
- 「岳物語」に代表される私小説
- 「われらは怪しい探検隊」に代表されるキャンプ・旅行記
- 「新宿赤マントシリーズ」に代表される軽薄エッセイ
- 「アド・バード」に代表されるSF
1. の私小説は、「岳物語」や「銀座のカラス」あたりはいいとしても、最近のものは作者のまわりにあまりいい話がないのか、ちょっと鬱気味なストーリーが多くて、あんまり楽しめない。個人的には 2, 3, 4 がどれも好きで、SF モノでは「アド・バード」、「地下生活者・遠灘鮫腹海岸」や近作の「砲艦銀鼠号」が大好き。
で、この「ぱいかじ南海作戦」は帯いわく「シイナワールド全開のサバイバル小説」ということなんだけどまさにその通りで、2. のキャンプ記と 4. のSF風味がいい具合にまじっていて、椎名誠でないと書けないような感じ。今週こっちにきてから1週間かけてよんだけど、つい面白くて最後まで読み終わるのが惜しい感じだった。
椎名誠の週刊文春だかで連載してる赤マントシリーズが好きで文庫が出ると必ず買っている。出版されるペースを読むペースが上回っているので、さかのぼって買うわけだけど、ここでひとつ罠が。
タイトルが「とんがらしの誘惑」「ギョーザのような月が出た」と何の印象にも残らないタイトル、立ち読みしても読んだかどうか区別がつかない(大体同じような話ばっかりなので)、というわけでダブり買いしそうな要素が満載。
とはいえいままでなんとか二重購入は避けてきたんだけど、ついにやっちまいました、この「とんがらしの誘惑」。おそらく読んだのは2005年の夏ぐらいだとおもうので、今回2回目で読んでもほとんど初見と同じ感じで楽しめたけど、ところどころに「あ、これ読んだな」というのが散見された。